投稿日:2023.11.30 更新日:2023.12.05

Webサイト設計とは?設計方法と成功のポイントをプロが解説。

Webサイト設計とは?

Webサイト設計とは、サイトを制作する前の重要な段階であり、サイトのテーマやどのようなコンテンツを取り入れるかをあらかじめ具体的に決める作業を指します。

この設計の段階でしっかりと計画を立てることで、サイト制作全体の流れがスムーズになり、後からの手直しや変更を減らすことができます。さらに、設計を行うことで効果的なSEO(検索エンジン最適化)対策を取り入れることが容易になり、結果的に高いユーザビリティを持つサイトの制作が可能となります。つまり、Webサイト設計はサイトの成功のための基盤を築く重要なステップと言えるでしょう。

Webサイト設計の目的

Webサイト設計の主要な目的は、特定のターゲット層に効果的に情報やメッセージを伝え、ユーザーにこちらが目的としているアクションを取らせることです。設計のプロセスは、ユーザーがサイトを簡単に誘導でき、求める情報やサービスに迅速にアクセスできるようにすることを大きな目的の1つです。これには、魅力的なビジュアル、直感的なレイアウト、分かりやすいコンテンツ、そして使いやすさ(ユーザビリティ)が必要です。

そしてモバイルユーザーが主流となった今、Webサイトは様々なデバイスやブラウザで適切に表示・機能する必要があります。

このような設計は、訪問者がサイトでの体験をポジティブに感じ、再訪問や推奨を行う可能性を高めることに寄与します。最終的に、良好なWebサイト設計はブランドの信頼性を向上させ、ビジネス目標の達成をサポートします。

Webサイト設計の重要性

Webサイト設計は様々な観点において重要となります。これからその重要性を1つずつ解説していきます。

ユーザビリティの向上

適切なWebサイト設計はユーザビリティを向上させます。例えば、訪問者はWebサイトに来たとき、求めている情報やサービスを簡単に見つけることができるようになります。設計が整っていると、ユーザーは迷わずに目的のページや情報へアクセスできます。

また、設計が適切に行われていると、ページのロード時間が短縮され、ユーザーの離脱率が減少します。

加えて、昨今では多くのユーザーがモバイルデバイスを使用して、Webサイトを閲覧しています。モバイルファーストの設計を取り入れることで、スマートフォンやタブレットからのアクセスにも適切に対応できます。

SEO効果の向上

Webサイト設計を適切に行うことでSEO対策の一環にも繋がります。

例えば、正確にタグ付けされたコンテンツは、検索エンジンにより容易にインデックス化され、検索結果に表示されやすくなります

導線設計に関しては、コンテンツの配置や構造が適切に設計されていると、ユーザーが求める情報を提供しやすくなり、検索エンジンからの評価も高まります

また、内部リンクもWebサイト設計の1つです。ページ間の適切な内部リンクは、サイト内のページへのクロールを助け、ページの評価を向上させることができます

サイトの一貫性

上記2つは、アクセスやユーザビリティに関するメリットでしたが、サイトの一貫性に関してもポジティブに寄与します。

まずは、ブランドイメージが強化されます。サイト全体のデザインや色彩、フォントなどの一貫性を保つことで、ブランドの認識やイメージを強化することができます。

またサイト設計を行うことで、デザインの一貫性も保たれます。これにより、ユーザーの混乱を減少させ、情報へのアクセスを容易にします。

運用面においては、デザインや構造が一貫していれば、サイトの更新や追加が行いやすくなります。変更を加える際の効率や一貫性を維持することが容易になります。

Webサイト設計のステップ

ここまでWebサイト設計の概要についてお伝えしてきました。ここからは具体的にどのようにWebサイト設計を行なっていくのかご紹介していきます。

①サイトの目的と目標の設定

Webサイトを構築する最初のステップは、その目的と目標を明確にすることです。これは、サイトの全体的な方向性を示すコンパスのようなものとして機能します。たとえば、オンラインショップのWebサイトの目的は商品の販売であり、その目標は月に特定の売上数を達成することかもしれません。また、ブログのWebサイトの目的は情報や知識の共有であり、その目標は毎月特定の訪問者数を獲得することかもしれません。このステップでは、サイトの主要なユーザーグループや彼らのニーズも特定しながら考えることが重要となります。

②サイトマップの作成

次にサイトマップの作成を行います。サイトマップは、Webサイトの全体的な構造とページ間の関係を示す図です。これは、サイトの情報の流れやナビゲーションの計画の際に役立てられるツールとして使用されます。サイトマップの作成は、ユーザーが情報を効果的に見つけられるようにするための鍵となることと、開発者やデザイナーがサイトの全体像を理解するのに役立ちます。

③ワイヤーフレームの設計

ワイヤーフレームは、Webページの基本的なレイアウトや機能を示す簡易的なスケッチです。これにより、デザイナーやクライアントはページの要素や配置についての初期のイメージを持つことができます。ワイヤーフレームは通常、具体的なデザイン要素や色を持たないため、情報の階層やユーザーの流れに焦点を当てることができます。

④デザインの設計

このステップでは、ワイヤーフレームを基にして具体的なデザイン要素が追加されます。色、フォント、画像、アニメーションなど、ブランドのアイデンティティやユーザーの利便性を向上させる要素が考慮されます。デザインの設計はユーザビリティやアクセシビリティも考慮しながら行われます。

⑤実装

その後、Webサイトのコーディングが開始されます。このステップでは、HTML, CSS, JavaScriptなどの技術を使用して、デザインを実際のWebページに変換します。実装の過程で、サイトの動作やレスポンシブデザインのテストが行われ、必要に応じて調整が加えられます。

Webサイト設計の成功のポイント

次にWebサイト設計を成功させるためのポイントをご紹介していきます。

ターゲット層の明確化

Webサイトの成功には、誰に向けて情報を提供するのか、またはどの層の顧客をターゲットとするのかを明確にすることが不可欠です。

(ここを疎かにしてしまうと、その後の設計に全て影響してしまうため注意しましょう)

ターゲット層を明確にすることで、デザインやコンテンツ、機能性などの要素を、その層のユーザーが求めるものに合わせて最適化することができます。例えば、若い世代向けのファッションサイトであれば、トレンディなデザインやSNS連携機能が求められるかもしれません。

階層構造の最適化

Webサイトのナビゲーションや情報の階層構造を最適にすることで、ユーザーが求める情報を迅速に見つけられるようになります。深すぎる階層や複雑なナビゲーションは、ユーザーを混乱させる要因となり得るため、シンプルで直感的な構造を心がけることが重要です。

コンテンツの設計

質の高いコンテンツは、Webサイトの価値を高める要素となります。情報提供のサイトであれば、正確で最新の情報をわかりやすく伝えること、商業サイトであれば、商品やサービスの魅力を効果的に伝えることが求められます。また、SEOやSNSでの拡散を考慮したコンテンツの作成も重要です。

サイトがどう見られるかについても考慮

Webサイトをせっかく綺麗に整えたものの、ユーザーにこちらが求めている形で見てもらわないと意味がありません。そのためユーザーの視線誘導を考慮することは重要となります。

代表的なのは、「F字型パターン」と呼ばれ、これは、ウェブページやコンテンツを閲覧する際のユーザーの視線の動きを示すものです。

F字型パターンでは、ユーザーは以下のような視線の動きを行います。

  1. 左上から読み始めて、右側へ視線を動かします
  2. 画面の左側を垂直に移動して、興味のある部分があればまた右側へ移ります

このパターンを理解しておくことで、重要な情報やCTA(Call to Action)ボタンをユーザーの視線が自然に留まる位置に配置することができます。

また、モバイルデバイスでの閲覧が増える現代において、レスポンシブデザインやモバイルファーストの考え方を取り入れることが不可欠です。

集客から売上に繋げる道筋の明確化

Webサイトを訪問するユーザーが、最終的に商品の購入やサービスの利用、問い合わせなどのアクションに繋げるための道筋を明確にすることが重要です。このためのCTA(Call to Action)の配置や、購入プロセスのシンプル化など、ユーザーが目的のアクションを取りやすくする工夫が求められます。そのため、最初の段階から「最終的な目標」と「その道のり」をどうするか念頭に置いておくことが重要となります。

Webサイト設計にお困りの方はご相談ください

Webサイト設計の重要性とその方法について解説させていただきました。高品質なサイトは、単に美しいデザインだけでなく、ユーザビリティやSEO対策、ブランドのメッセージ伝達にも優れている必要があります。一方で、適切なWebサイト設計を行うには、多くの工数がかかります。

私たちは、株式会社シーズンでは、40年に亘り企業様の制作をご支援させていただきました。これまでのノウハウをもとに、お客様のビジネスや目的に合わせた最適なサイトを提供します。ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

シーズンに少しでも興味を持った方、
お会いできる日を楽しみにしています。

VIEW MORE