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ヒートマップって何?サイトの「どこがアツいか」一目でわかる!
ヒートマップとは、サイトの中での「ユーザーの注目度」を色で教えてくれる便利なツールです。例えるなら、テレビ番組の視聴率調査のようなもの。どこが人気で、どこがイマイチなのかを教えてくれます。
一般的には、赤色が濃いほどよく見られているアツい場所、青色に近づくほどあまり見られていない場所を示します。
数字のデータだけでは見えなかった「なぜ?」が、ヒートマップを使えばパッと見て分かるようになるんです。
ヒートマップで何ができる?使い方いろいろ!
ヒートマップは、サイト改善にこんな風に役立ちます。
- お客さんがどこをよく見ているか知る: サイトの中で特に注目されている部分が分かれば、大事な情報や商品をもっと目立つ場所に置くことができます。
- 「クリックされにくい」「見過ごされてる」場所を見つける: お客さんがクリックしてほしいボタンやリンクが、実はあまり見られていないなんてことも。ヒートマップで問題点を見つけ、改善できます。
- 「どこまで読まれたか」をチェックする: お客さんがページのどこまで読んでいるかが分かります。途中で離脱している人が多いなら、その手前の内容を見直すヒントになります。
例えば、オンラインショップで「この商品はもっと売れるはずなのに…」と感じたら、ヒートマップで商品ページを分析してみましょう。もし「カートに入れる」ボタンがクリックされていないなら、ボタンの色や場所を変えるだけで売上がグンと上がるかもしれません。
ヒートマップの種類とできること
ヒートマップにはいくつか種類があります。それぞれ得意なことが違うので、目的に合わせて使い分けましょう。

- アテンションヒートマップ:熟読エリアのチェック
お客さんがページのどこをじっくり見ているか、視線の動きや滞在時間を色で教えてくれます。よく見られている場所に一番伝えたい情報を置くなど、効果的なサイト作りができます。

- スクロールヒートマップ:離脱ポイントの発見
お客さんがページのどこまでスクロールして、どこで離脱してしまっているかを示します。途中で読むのをやめてしまう場所が分かれば、その部分のコンテンツを見直したり、飽きさせない工夫をしたりできます。

- クリックヒートマップ:クリックされやすい場所を分析
お客さんがページのどこをクリックしているかを教えてくれます。どこがクリックされやすいか、逆にクリックされにくいかが一目で分かります。ボタンやリンクの配置を改善して、お客さんをスムーズに誘導できます。
今の時代、お客さんはスマホとパソコン、両方からサイトを見ています。それぞれのデバイスでヒートマップを分析することで、お客さんの動き方の違いを理解し、どちらのデバイスでも使いやすいサイトに改善できます。
WEBサイトの設計については下記のコラムでも解説しています。ぜひご覧ください。
ヒートマップツールの選び方
ヒートマップツールには、無料で使えるものと有料のものがあります。
無料ツール
- 良いところ: お金がかからないので、気軽に始められます。基本的な機能は使えるので、まずは試してみたい!という方におすすめ。
- 注意するところ: 使える機能に制限があったり、サポートが手薄だったりする場合があります。大規模なサイトや、もっと詳しい分析をしたい場合は物足りないかもしれません。
有料ツール
- 良いところ: 高度な分析機能や、手厚いサポートが受けられます。たくさんのデータも扱えるので、本格的にサイト改善に取り組みたい企業向けです。
- 注意するところ: 費用がかかります。機能が多すぎて使いこなすのに時間がかかることも。
ツールを選ぶときは、**「どんなことを知りたいか」「どのくらいの予算があるか」**を考えて、自分にぴったりのものを選びましょう。
無料のおすすめヒートマップツール
- Microsoft Clarity(マイクロソフト クラリティ): 無料なのに高機能!お客さんの動きを録画して見られる「セッションリプレイ」機能もあります。
- User Heat(ユーザーヒート): シンプルで使いやすいのが魅力。初めてヒートマップを使う方でも迷わず使えます。
- ミエルカヒートマップ: 日本語対応で、日本のユーザーの動きに特化した分析ができます。
これらのツールは無料で始められるので、まずは触ってみて「どんなことができるのか」を体験してみるのがおすすめです!
ヒートマップでサイトを改善するコツ
ヒートマップのデータを見たら、いよいよサイト改善のスタートです!

- 読まれてない場所は改善
あまり見られていないコンテンツやエリアは、思い切って内容を見直したり、デザインを変えたり、もっと目立つ場所に移動させたりしてみましょう。 - 意外な人気スポットを活かす
「こんなところがよく見られてるの!?」という意外な注目箇所が見つかることもあります。そこにもっと関連する情報を置いたり、新しい機能を追加したりして、お客さんの興味をさらに引きつけましょう。 - 押し間違いをなくす
お客さんが間違って押してしまっているリンクやボタンがあれば、サイズや色、配置を変えてあげましょう。お客さんがストレスなくサイトを使えるようになります。 - 「ページから離れる」のを食い止める
スクロールヒートマップで、お客さんが途中でサイトを離れてしまっている場所を特定しましょう。その手前に、もっと興味を引く情報や、続きを読みたくなるような工夫をすることで、離脱を減らせます。 - 「目標達成」の場所を最適化する
商品購入や問い合わせなど、サイトの最終目標となる場所(コンバージョン地点)のヒートマップを分析しましょう。ボタンの色や文言、配置を工夫することで、お客さんがスムーズに目標を達成できるようになります。
ヒートマップ導入のステップと注意点
ヒートマップツールは、以下のステップで導入しましょう。
- 「何を知りたいか」をハッキリさせる
「売上を上げたい」「問い合わせを増やしたい」など、具体的な目標を決めることで、どんなツールを選び、どんなデータを見るべきかが明確になります。 - ツールを設定する
選んだヒートマップツールの「追跡コード」をサイトに設置します。難しそうに聞こえるかもしれませんが、ほとんどのツールは分かりやすい手順が用意されています。 - データを集める
設定が完了したら、ツールが自動でお客さんの動きを記録してくれます。しばらくデータを貯めてから分析を始めましょう。
データを見る上での注意点
ヒートマップのデータは、あくまで「お客さんの動き」を示すものです。例えば、「このボタンはたくさんクリックされてるから良い!」と単純に判断するのではなく、「なぜクリックされているのか」「クリックした後、お客さんはどう動いているのか」まで考えることが大切です。他のデータと組み合わせたり、実際にユーザーテストをしてみたりすると、より正確な答えが見えてきます。
まとめ:ヒートマップであなたのサイトを「もっとアツく」
ヒートマップツールを導入すれば、お客さんの行動が「見える」ようになり、勘に頼らない具体的なサイト改善ができるようになります。
さあ、今日からヒートマップツールを使って、あなたのサイトを「もっとアツく」していきませんか?